「最近やたらと抜け毛が多い気がするんですけど」
というお話をよく聞くことが多く、特に夏から秋にかけて最もよく聞かれます。
夏の紫外線や皮脂の増加など、頭皮や毛穴にかかる負担が秋口になってやって来ると一般的には言われております。
自分自身はあまり「秋だから毛が抜ける」と感じたことが無いので何とも言えませんが、反証する材料も特に無く、恐らくはそういうことなんでしょう。
で、毛周期のお話ですが、一般的に髪の毛は4~6年くらい(個人差あり)伸び続けます。
つまり髪の毛の寿命は長くても6年くらいということですね。
新たにベイビーヘアが生まれ、すくすく育ち、ヨボヨボに抜けていくまでを毛周期(ヘアサイクル)と呼びます。
とは言っても毛周期の大半は成長期になり、髪の毛の素材になる毛母細胞が分裂&増殖することでより太く、長く成長するわけです。
成長した髪は退行期を経て休止期に移り、その間に生まれる新たなベイビーヘアに押し出される形で抜け落ちていきます。
この一連の流れが毛周期で、一般的に男性は3~5年、女性は4~6年ほどで一周します。
また、成長期にある髪の毛は全体の90%を占めると言われ、退行期は約1%、休止期は約9%程度だと言われております。
ちなみに、髪の毛は1日に約0,2~0,4mm、一カ月で1~1,2cm、一年で12~15cmくらい伸びます。
抜け毛に関してはこの毛周期の乱れが大きな原因のひとつとして挙げられ、毛周期の乱れ=成長期の短縮に繋がるとされています。
原因としてよく言われるのが睡眠不足、喫煙、飲酒、偏った食事ですね。
睡眠不足は成長ホルモンの分泌を減少させ、喫煙は血管の収縮により頭皮の血行の悪化を招き、飲酒は髪の生成に必要な亜鉛を消費することで髪の栄養不足を招きます。
また髪の生成には主成分となるタンパク質が欠かせないですし、それに加え代謝や髪の合成をサポートするビタミンやミネラルも必要不可欠なものになります。
要は酒とタバコを止めて、バランスの良い食事を摂って、よく寝ると。
シンプルイズベスト、これ以上の対策はきっと無いのでしょう。
で、知っているけどよく知らないAGA治療の出番になるわけですが、AGAとはandrogenetic alopecia =男性型脱毛症(病理用語)の略称で、脱毛を医学的・科学的に分析する学問になります。
ちなみに最近はMPHL(male pattern hair loss)とも呼ばれるそうです。
医学なのであまり難しいことは分かりませんが、要は男性ホルモンと頭皮の分泌物がくっついた何かが成長期を止めてしまい、髪の成長が終わる前に退行期へと移行してしまうんだそうな。
なので、経口薬を通じてこの働きを医学的に止めることがAGA治療と呼ばれます。
一回の治療で完治するものではなく、かなり根気のいる治療になるそうですが、知人に聞いた話だと数年単位で続ける必要があるそうです。
脱毛は遺伝的な要因も大きいものですし、加齢やストレスが原因になることも非常に多いとされます。
大事なのはやはり生活習慣の改善と頭皮ケアによる予防、この2つだけと言っても良いでしょう。
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