家で出来る唯一にして最重要なヘアケア=シャンプー&コンディショナー(トリートメント)ですが、今回はシャンプーのお話。

ちなみにコンディショナーとリンスは同じもので、主に髪の柔軟性や帯電防止(静電気防止)効果を付与するもの。
対してトリートメントは何かしらの成分が髪の内部を補修するものであると定義されております。

明確に分けられてはいるものの、トリートメント性を含む上質なコンディショナーもあれば、コンディショニング性しかないような低機能トリートメントも多数ございますので、その区分けは曖昧な状態になっているのが現状です。

 

世に出回るシャンプーは本当に数多く存在するもので、下は¥100から上は¥50,000まで、色々な商品が出回る現代でも珍しいくらいの開きがある世界です。

しかし、残念ながら高級シャンプーやサロンシャンプーを謳う商品でも、中身は市販シャンプーと同等のものを売るメーカーも少なからずあります。

シャンプーだけに限った話ではありませんが、美容の世界は無知だと損をしますのでしっかりと勉強しましょう。

 

 

ヘアケアを紐解いていくと大体の美容師が辿り着くのが「もしかしたらシャンプーの方が大事かもしれない」という考え方でして、個人的にも7:3くらいでトリートメントよりもシャンプーの方が重要かなと思ってたりします。

トリートメントで髪を傷めることはあまり無いですが(例外あり)シャンプーで髪が傷つくことはあり得るからです。

泡立ちが悪くて髪がキシついたり、せっかく染めたカラーが秒で抜けたり、一度は経験ありませんか?

もちろんシャンプー後のヘアケアが大事なのは言うまでもありませんが、個人的には

シャンプー→洗顔
コンディショナー・トリートメント→美容液・化粧水
ヘアマスク・アウトバス→ファンデーション

のように考えております。

このように考えると、どこが大事なのか見えてきますね。

 

 

コーティング力の強い(濃い)マスク系のトリートメントが最もツヤやまとまりを生むものではありますが、それはあくまでもコーティング。

根本的な髪質改善にはなりませんし、髪の状態によっては蓄積(ビルドアップ)することで髪がベタついたり、ゴワついたりの原因にもなり得ます。

髪に付着する汚れや余分なコーティングを落とした上で、適切なトリートメント剤を選ぶことが健全で美しい髪を守る必須の条件だと思います。

 

ちょっと脱線したので話を戻します。

 

で、シャンプーを選ぶ際はダメージ毛に対するアプローチなのか、頭皮ケアに対するアプローチなのか、何を目的に使うかを正確に把握することが非常に大切です。

どんなシャンプーであれ、一般的には60~70%の水と20~30%の洗浄成分で構成されています。

プロなら誰もが口を揃えて言うのが「最も大事なのは洗浄成分」であり、よくある〇〇オイル配合や〇〇成分配合はあくまで補佐的な役割であり、商品の価値を左右するほどの効果は見込めません

育毛効果や美容効果などを謳う商品は山ほどあるものですが、それはあくまでオマケ程度に考えておきましょう。

大事なことなのでもう一度言いますが、〇〇成分配合!の広告宣伝は商品の価値を左右するほどの効果は見込めません

 

ドラッグストアやバラエティストアで売っているようなボトル¥1,000未満のものはどれも似たり寄ったりで差は無いと思いますし、誇張的な成分の販促があったとしても、実際には大して含まれていないのが現実です。

というか、機能性の高いシャンプーはそもそもそんなに安く買えませんし、数百円で買えてしまう方が異常だと思ってください

ちなみに、大体¥1,500~¥2,000を超えた辺りからようやくシャンプーとしての個性が発揮できるかなと思います。

 

 

まとめ

 

今日は初級編ということでヘアケアの基本=シャンプーのお話でした。
そのなかでもシャンプーに対する心構えですので初級オブ初級ですな。

とりあえず今回のまとめとして、シャンプー選びの第一歩として
・とにかく大事なのは、どんな洗浄成分を使っているか。
・どんなに言い繕っても¥1,000未満の商品は変わり映えしない。
・〇〇成分配合に踊らされない。

の3点だけ覚えておきましょう。