ウチのお店ね、メンズのお客様が多いんですよ。
ここ数年ね、、スキンフェードを所望する方、多いんですよ。
まぁ形はどうあれ、お客様に足を運んでいただけるのは有難いことではありますが。
個人的にもやってましたし、格好良いスタイルだとは思うんですが今一度言っておきます。
ウチは美容室‼
ここ数年はグラデーション状に刈り上げてトップを残すフェードスタイルを求める方が多くなっております。
アメリカのバーバー風なスタイルだと言えば分かりやすいでしょうか。
日本では未だメジャーなスタイルとは言い難いところではありますが、ここ数年でジワジワと増えてきている印象です。
カジュアルにもフォーマルにも幅広く似合わせられるスタイルなので、個人的にもオススメなスタイルではあります。
特に夏場は涼しくて清潔感がありますし、ほどほどなフェードスタイルならば大抵の人には似合うと思いますよ。
難点はやや厳つい印象になることと、繰り返すにつれて目がバグってくるのでエスカレートしやすいところ。
この手のスタイルの完成形としてはオランダ発のイカれた床屋集団・Scholem(スカーレム)が有名ですが、さすがにあそこまで行くとかなり好き嫌いは分かれるところでしょう。
その技術や完成度には溜飲が下がる思いではありますが、極一部の本当に拘りのある方だけのスタイルですな。
ですので、当店ではもう少し嚙み砕いてマイルドにしたスタイルを提供してます。
学生はともかく、最近のメンズは社会人でも「目ギリギリの前髪で」や「マッシュボブで」的な、ややユニセックスなスタイルに寄っている傾向がありますが、たまにはこういったメニッシュなスタイルも良いのではないでしょうか。
根はオールドタイプな人間ですんで、どうしても”男らしさ”が欲しくなっちゃうんですよね。
更に言えば、若人に対しては”雰囲気イケメン”じゃなくて”イケメン”を目指して欲しいとも切に思います。
全ての女性は平等に可愛く綺麗になれる素質を持っているものですが、それはメンズも同じこと。
よりイケてるスタイルになって自分に自信を持った上で、優しく力強く人に接して欲しいなと。
古い考え方かもしれませんが、それこそが男性が秘める魅力の源だと思っております。
で、改めてフェードとは何ぞやという話ですが、要は攻め気味な刈り上げベリーショートです。
ツーブロックの刈り上げ部分や浅めのボウズスタイルなんかは平均して5~12ミリくらいに刈り上げるのに対し、フェードスタイルは0~1ミリ未満くらいを目安に刈り上げます。
そう、0ミリです。
なのでカミソリを扱える床屋の仕事だと思っているのです。
本来はもみあげ~耳周り~襟足は剃り落とすスタイルになり、下から上へ向かってグラデーション状に色濃く髪を残しておきます。
トップに残すバリエーションは長さにより変化し、ソフトモヒカン風にもなればキッチリと分ける7:3(コームオーバーと言います)にもなるし、長めに残してオールバック風にセクシーに決めるのも格好良いですよ。
できればカラーは硬派に黒髪一択で良いかなと思いますが、残した部分にパーマをかけるのも良いですね。
直毛&フェードだとどうしても少し厳つく見える印象になるので、毛先にカールを足してマイルドな雰囲気を演出するのも良いと思います。
そもそもがクラシカルなスタイルなので、Tシャツ&短パンにもスーツスタイルにもピッタリとハマります。
ちなみに、バーバー業界ではフェードはポマードかグリースが一般的ですが、個人的にはジェルかジェルワックスも良いかなと。
ポマードとかグリースはすごく艶がでるので若干オラオラ系な印象になるんですよね。
ちょっとエッジの効いてるスタイルだけに、なるべく柔らかさが欲しいところです。
夏はとてつもなく涼しいので、スッキリサッパリ気持ち良いですよ。
逆に冬は信じられないくらい寒くなるので、真冬にフェードを求める方こそが本物の”漢”なのは言うまでもないでしょう。
特に30代に入りスタイルの変化に悩んでいる方、一度は試してみるのをオススメします。