30代の後半に差し掛かる頃からでしょうか、頭皮の匂いを気にする方って結構いたりします。

主にメンズのお悩みになりますが、最近は頭皮の匂いを気にする女性も増えたような気がしますね。

何となくベタついている気がしたり、ふとした瞬間に匂ったり、デリケートな問題なので人には言いづらい悩みですよね。

また気になったとしても、他人がツッコミづらいセンシティブな問題でもあります。

 

一般的には頭皮臭は耳周りの匂いから始まり、襟足方面へと広がり、最終的には頭皮全体に広がっていくと言われております。

いわゆる”オヤジ臭”とか”加齢臭”とか言われる奴らですね、メンズが”おっさん”になった証とも言える嫌な現象ですよ。

 

大好きだった夫が臭くなっていく。

大好きなパパが臭くなっていく。

いつしか洗濯物を分けられはじめ、家でゴロゴロしていると疎ましく思われるようになる。

若手の女性社員が相談をしてこなくなる。

子供が社会人となり1人暮らしを始めたら、何となく妻との間に距離を感じる。

ようやく仕事を退職して、待ち望んだ悠々自適な生活に胸を躍らせ家へ帰れば、テーブルに置かれた離婚届。

、、、と、たかが頭皮の匂いなどと侮っていると辛い未来になりかねない深刻な問題なわけですよ(妄想)

 

 

冗談はさておき、匂いの原因はズバリ”皮脂”です。

頭皮の皮脂腺は顔の2倍以上と言われていますが、皮脂は頭皮の毛穴から分泌され、肌の潤いを保ったり雑菌やホコリなどから肌を守る役割があります。

しかし、過剰な皮脂の分泌や不十分なシャンプー等でキッチリと皮脂を洗い流せなかった場合、皮脂は”過酸化脂質”という物質にジョブチェンジします。

一般的には分泌後48時間以上が経過した状態を指すようですが、過酸化脂質はシャンプーでは落ちづらくなり、毛穴に蓄積するようになってしまうんですね。

 

蓄積した皮脂は頭皮の痒みを誘発しますし、肌に潜む常在菌が過酸化脂質を分解し始めるとより強い匂いになっていくそうです。

それでも更に皮脂は分泌されますし、目に見えないようなホコリ等と混ざることで肌の異常を招き、フケや吹き出物の原因となります。

 

そして最終的には毛母細胞の働きを阻害し、脱毛や薄毛の原因にまでなってしまいます。

ね、怖いでしょ?

 

 

ではどう対処すれば良いのかですが、当然シャンプーですな。

シャンプーの基礎知識でもお伝えしましたが、まずは自分の使っているシャンプーが頭皮の状態に合っているのかを考えてみるべきです。

乾燥肌の人であれば優しいアミノ酸系、逆に皮脂が多めな人であれば酸性石鹸系か高級アルコール系など、ベースとなる洗浄性の強さを考えてみましょう。

 

その上でメントールのような植物エキスで血行を促してみたり、泥や炭などの消臭効果があるものを使ってみたり、頭皮クレンジングなどを使ってみたり、サロンでヘッドスパを受けてみたりするのも良いでしょう。

以前から話しているようにシャンプーの値段はピンキリが激しいものですが、昨今はネット通販などで良質なシャンプーがそこそこなお値段で買える時代となっています。

あまりハッキリとオススメするとステマっぽくなるので控えますが、さらっとAmazonを覗いた感じだとルベルのTheo(ジオ)スキャルプシャンプーとか、ナンバースリーのミュリアム薬用スカルプ炭酸クレンジングとかは結構コスパがよろしいと思います。

 

一応補足しておきますが、あくまで頭皮ケアのシャンプーになりますのでヘアケア(ダメージケア)には向いていません。

レビューなんぞを読んでるとスカルプケアとヘアケアを同じに考えている方が多いようですが、スカルプケアとヘアケアは目的や作用が全く異なります。

どれくらいだろう、、、テニスと卓球くらい違います(良く分からんね)

ので「スカルプケアのシャンプーを使ったら髪がキシんだ‼」というのは見当違いな感想です。

頭皮もダメージもケアしたければスカルプケアのシャンプーとダメージケアのトリートメントを併用して、また各々ちゃんと良いものを使いましょう。

 

あとは間接的なお話で余談ですが、過酸化脂質を生み出す活性酸素はビタミンA・C・E・B2を摂取することで抑制することができると言われております。

具体的には

豚肉・鶏肉・レバー(ビタミンA)とか、

ピーマン・ブロッコリー・キウイ(ビタミンC)とか、

ほうれん草・アーモンド・かぼちゃ(ビタミンE)とか、

鮭・味噌(ビタミンB2)とか。

 

まぁお酒とタバコを控えてバランスの良い食事を摂り、適度な運動をして十分な睡眠を取れば頭皮は匂わないってことですよ。

逆に言えばお酒やタバコの常習者で暴飲暴食を繰り返し、運動不足な日々を送れば頭皮も匂いそうなもんですよね。

ストレス社会で規則正しい生活は難しいものではありますが、健康に気を使えば結果的に頭皮にも気を使ったことになるということです。

 

 

健康な髪は健康な体に宿ります。

色々と冗談めかして書きましたが、頭皮環境を整えることは匂いの問題だけに留まらず、将来的な薄毛や脱毛の予防に大いに役立ちます。

強くしっかりとした髪があってこそのスタイル作りですし、これはメンズの脱毛予防だけではなく、女性の髪質改善のお話にも繋がるものです。

歳を重ねてもヘアスタイルを楽しめるよう、30代になったら真面目に取り組んでも良いかもしれません。

 

 

今回のまとめ
・30代後半に入ると頭皮が匂い始める
・健全な頭皮環境は生活環境から
・髪質改善とは頭皮環境改善のこと
・乾燥肌と油性肌ではシャンプーの選び方が異なる
・ヘアケアもしたい方はスカルプケアとダメージケアを使い分ける